高校3年生の1月13日
まだ17歳の時だった
いつもの様に高校まで
自転車で通学中🚲
右からトラックが出てきた。
『あんなのに轢かれたら死ぬなー』って
何だかぼんやり思ってた。
その時はトラックまで数十メートル
トラックが左折したので
その後ろを通過しようとしたら
二台目が。。。
自転車の右のハンドルと
トラックの左前が接触
自転車に乗ってる私は左に倒され
トラックの左前のタイヤが私の右足に
右足の下は自転車のペダルとチェーン
右足の上はトラックのタイヤ🚚
ガッツリと足の上にトラックが乗ってる
「バンッ」運転席側のドアが開く
金髪の20歳前後の人が降りて駆け寄る
運転手『大丈夫かーーっ!?』
自分『大丈夫な訳あるかーーっ』
自分『早くどかせーーー!』
運転手『分かったっ』オロオロ
「バンッババンッ」運転席のドアが開いて閉まる
「バンッ」運転手が降りて駆け寄る
運転手『前に行ったらいいんか?後ろか?』
自分『前に行けーーーっ!』
「バンッババンッ」
運転席に乗り込むたびに
自転車が足に食い込んで
めっちゃ痛いやん!
ようやくトラックは前に
足の上には何もない状態へ
ヒョコヒョコとケンケンしながら
歩道の脇に座り込む。
意識ははっきりしているが
足が猛烈に痛い。
高校生の自分は
早く大人を呼ばなきゃと
祖父の家に電話
自分『あんな、トラックに轢かれた』
伯父『朝から何を冗談かましてんねん』
自分『ほんまやねん』
伯父『どこや?』
おっちゃん(親父の兄貴)が
すぐに原付バイクで来てくれた
運転手『警察には言わんといて』
運転手『点数が無いんです』
伯父『おう分かった。お前は後や』
その時のおっちゃんは迫力あったな
伯父『どうも無いか?』
自分『足が痛いわ』
伯父『救急車呼ぼか』
自分『いややわー恥ずかしい』
伯父『そんなこと言うてる場合ちゃうやろ?』
自分『しょうがない。。。』
私のところは田舎なので
救急車が来たら、案の定
近所の人が出てくる出てくる
やっぱ恥ずかしかった。
けど、国道の真ん中を信号無視して
猛スピードで走行する救急車の中で
足の痛みも忘れて興奮してたな
おっちゃんは20歳前後の運転手を諭して
警察呼んでくれてた。
市民病院で整形外科診察し
足のレントゲンを撮った。
レントゲンの結果、異常なし。
なんと湿布薬のみ。
松葉杖を貸してくれた。
将来、理学療法士を目指す自分は
なんとも言えない気持ちになっていた
足が痛いのに今できることは
湿布薬だけなんや。。。
将来は自分と同じ人と出会ったら
早く治る何かを身につけたいなって
アイシングとか圧迫とか挙上とか
足の指を痛く無い範囲で動かすとか
転倒してるから他の部位のチェックとか
そんな事、今は出来ると思う。
これが僕の理学療法士になる気持ちを
さらに強めた『種』でした
当時はただの不幸と思ってたけど
車に轢かれた人にしか分からない
その立場に立たせてもらえるから
必要な出来事やったんやろうな。